Cordova Android 10.1.1 のサポートを開始しました。
最新プロジェクト(Cordova10)を対象に、次の手順でCordova Android 10.1.1 を利用いただけます。
ビルド環境の設定
1.Monaca クラウド IDE のメニューから、 ビルド → ビルド環境の設定 を選択します。
2.アプリビルド時に利用する環境情報を選択します。
3.プラットホームの設定後、「保存ボタン」をクリックします。設定内容はプロジェクトごとに保存されます。
Cordova Android 10系の注意点
http(s)スキーム対応
Cordova Android 10より、WWWディレクトリ配下のリソースアクセスの方法が更新されました。
従来はfileスキームによるリソースアクセスでしたが、http(s)スキームによるアクセスに変わりました。そのため、Cordova Android 10より古いバージョンでローカルストレージやクッキー等に保存したデータは、スキームが異なるCordova Android 10ではアクセスができなくなります。
Cordova Android 10より古いバージョンで保存したデータを、Cordova Android 10にて引き継ぐ場合は、下記の方法等の対応が必要となります。
・ サードパーティプラグインでのデータ退避
サードパーティプラグインを利用して、データをローカルストレージやクッキー以外の場所に保持する必要があります。
cordova-plugin-nativestorage
https://github.com/TheCocoaProject/cordova-plugin-nativestorage
・fileスキームの設定
下記の設定をconfig.xmlに指定することで、Cordova Android10においてfileスキームを継続して利用できます。fileスキームの利用は、Androidにて非推奨となりましたが、暫定対応として設定できます。
※なお、下記の設定は、カスタムビルド版デバッガーを含むMonacaデバッガーではサポートしていない機能になります。下記の設定の動作を確認する場合は、デバッグビルドで確認する必要があります。
<preference name="AndroidInsecureFileModeEnabled" value="true" />
エンタープライズ プラグインの更新
下記のエンタープライズプラグインについて、Cordova Android 10系に対応するためは、プラグインバージョンの更新が必要となります。
・ アプリロジック暗号化 プラグイン (Encrypt プラグイン) (バージョン 6.2.0)
・ In-App アップデーター プラグイン (バージョン 6.2.0)
Cordova プラグインの更新
Cordova Android 10系の更新により、一部プラグインについては、プラグインバージョンの更新が必要となります。現在Cordovaから発表されているプラグインとしては、下記プラグインの更新が必要です。
・ cordova-plugin-camera (バージョン6.0.0)
https://github.com/apache/cordova-plugin-camera
・ cordova-plugin-whitelist (バージョン 1.3.5)
https://github.com/apache/cordova-plugin-whitelist
ストア版Monacaデバッガー
Google Play ストアとApp StoreにリリースしているMonacaデバッガーについては、今月中にAndroid プラットフォーム10系に更新を予定しております。
カスタムビルド版デバッガー
カスタムビルド版デバッガーのCordova Android のバージョンを更新する場合は、
上述のビルド環境の設定にて、Cordova Android10系を選択をお願いします。
ビルド環境の設定後、カスタムビルド版デバッガーは、Cordova Android10系にて作成されます。