アプリの中にグラフやチャートを描く機会は多いです。スマホアプリはもちろんのこと、タブレットアプリのように表示できる領域が大きいと、細かい数字を並べるよりもグラフを使った方が効果的に情報を見せられます。
今回はそんなグラフやチャートを描くのに便利なライブラリHighchartsの使い方を紹介します。
Highchartsの導入方法
Highchartsを使うには、2つの方法があります。
- CDNを使う方法
- npmを使う方法
1. CDNを使う方法
CDNを使う場合は、HTMLファイルの中で以下のようにscriptタグを記述します。
<script src="https://code.highcharts.com/highcharts.js"></script>
2. npmを使う方法
npmを使う場合は、以下のコマンドをターミナルで実行します。
npm install highcharts --save
折れ線グラフの作成手順
折れ線グラフを作成するには、以下の手順で行います。
- HTMLファイルにグラフを表示するための要素を追加する。
- JavaScriptでグラフのオプションを設定する。
1. HTMLファイルにグラフを表示するための要素を追加する
以下のようなHTMLを記述します。
<figure class="highcharts-figure">
<div id="container"></div>
<p class="highcharts-description">
Basic line chart showing trends in a dataset. This chart includes the
<code>series-label</code> module, which adds a label to each line for
enhanced readability.
</p>
</figure>
ここで、<div id="container"></div>
の部分がグラフを表示する場所になります。
2. JavaScriptでグラフのオプションを設定する
次に、JavaScriptでグラフのオプションを設定します。例えば、以下のようなコードを書きます。
Highcharts.chart('container', {
// グラフのオプションを設定する
});
オプションでは、グラフのタイトル、軸ラベル、データなどを設定します。
options
はグラフの描画設定ですが、設定できる内容は実に多様です。折れ線グラフの場合は、以下のキーを指定します。
- title
グラフのタイトル - subtitle
グラフのサブタイトル - yAxis
縦軸の設定 - xAxis
横軸の設定 - legend
凡例の設定 - plotOptions
グラフのオプション - series
グラフのデータ - responsive
レスポンシブデザインの設定 - responsive.rules
レスポンシブデザインのルール - responsive.rules.condition
レスポンシブデザインの条件 - responsive.rules.chartOptions
レスポンシブデザインのオプション
以下はその設定例です。
{
title: {
text: "U.S Solar Employment Growth",
align: "left"
},
subtitle: {
text: "By Job Category. Source: <a href="https://irecusa.org/programs/solar-jobs-census/" target="_blank">IREC</a>.",
align: "left"
},
yAxis: {
title: {
text: "Number of Employees"
}
},
xAxis: {
accessibility: {
rangeDescription: "Range: 2010 to 2020"
}
},
legend: {
layout: "vertical",
align: "right",
verticalAlign: "middle"
},
plotOptions: {
series: {
label: {
connectorAllowed: false
},
pointStart: 2010
}
},
series: [{
name: "Installation & Developers",
data: [43934, 48656, 65165, 81827, 112143, 142383,
171533, 165174, 155157, 161454, 154610]
}, {
name: "Manufacturing",
data: [24916, 37941, 29742, 29851, 32490, 30282,
38121, 36885, 33726, 34243, 31050]
}, {
name: "Sales & Distribution",
data: [11744, 30000, 16005, 19771, 20185, 24377,
32147, 30912, 29243, 29213, 25663]
}, {
name: "Operations & Maintenance",
data: [null, null, null, null, null, null, null,
null, 11164, 11218, 10077]
}, {
name: "Other",
data: [21908, 5548, 8105, 11248, 8989, 11816, 18274,
17300, 13053, 11906, 10073]
}],
responsive: {
rules: [{
condition: {
maxWidth: 500
},
chartOptions: {
legend: {
layout: "horizontal",
align: "center",
verticalAlign: "bottom"
}
}
}]
}
}
マウスオーバーで情報を表示できます。こうしたインタラクティブ性もHighchartsの特徴です。
Highchartsで描けるグラフの種類
Highchartsでは、様々なグラフやチャートを描くことができます。ここでは、その一部を紹介します。
- 円グラフ
- コンテキストの追加
- ベン図
- ドロー
- ウォーターフォール図
- ピラミッド図
- ボックスプロット
- レーダーチャート
- 3Dチャート
- 地図
これ以外にも、多くのグラフやチャートを描くことができます。詳しくは、Highchartsのデモページを参照してください。
1. 円グラフ
2. コンテキストの追加
3. ベン図
4. ドロー
5. ウォーターフォール図
6. ピラミッド図
7. ボックスプロット
8. レーダーチャート
9. 3Dチャート
10. 地図
Highchartsの料金プラン
Highchartsは、個人利用は無料で使うことができます。ただし、商用利用の場合は有料となります。料金プランは複数用意されているので、Highchartsの料金ページを確認してください。
まとめ
Highchartsを使えば、様々なグラフやチャートを簡単に描くことができます。一度使い方を覚えてしまえば、ほとんどのユースケースに対応できるでしょう。
データをグラフ化することで、視覚的に理解しやすくなります。データの可視化が必要な場面では、ぜひHighchartsを活用してみてください。