アプリでネットワーク機能を使わないものは、ほぼ存在しません。作成したデータを保存したり、外部からリソースを取得するなど、ネットワーク機能を多用します。

そうした時に使うのがバックエンド(サーバーサイド)機能になりますが、自前で作り上げる以外の選択肢も数多くあります。今回は、それらの紹介と特徴を解説します。

ニフクラ mobile backend

ニフクラ mobile backendは無料から利用できるmBaaS(mobile Backend as a Service)です。認証、データストア、ファイルストア、スクリプト、プッシュ通知などの機能があります。

Monaca向けにはプッシュ通知用のCordovaプラグインを提供しており、無料で利用できます。

mBaaSでサーバー開発不要! | ニフクラ mobile backend

Firebase

FirebaseはGoogleの提供するBaaS(Backend as a Service)です。認証、データベース(Cloud Firestore/Realtime Database)やクラウドストレージ、認証、プッシュ通知、アナリティクス、リモートコンフィグ、広告、クラウドファンクション、ホスティングなどの機能があります。これらを必要に応じて組み合わせながら利用します。

Firebaseは基本無料から、利用量(APIアクセス数など)に応じて課金が発生します。

Firebase

Supabase

SupabaseはFirebase代替を狙うオープンソース・ソフトウェアです。PostgreSQLをバックエンドにし、SupabaseがAPI機能を提供します。データベース(RDBMS、リアルタイム)、認証、ストレージ、ファンクションなどの機能があります。

オープンソース・ソフトウェアなので自分でサーバーを立てられる他、クラウドサービスも提供されています。

The Open Source Firebase Alternative | Supabase

Appwrite

Appwriteもオープンソース・ソフトウェアのBaaSです。認証、データベース、ストレージ、ファンクションなどの機能が提供されています。モバイルアプリ向けのSDKはもちろん、サーバーサイド言語向けにもSDKが提供されています。

Appwriteもクラウドサービス版があります。自分でサーバーを立てる以外の選択肢としてチェックしてください。

Appwrite - Open-Source End-to-End Backend Server

CDATA

CDATAは任意の入力リソースをAPI化し、データ操作できるプロダクトになります。例えば自社サーバーのデータベース、Googleスプレッドシートなどのサービスをデータソースとして活用できます。

自社リソースがすでにあり、それをアプリの中で操作したいという時に利用すると良いでしょう。

CDATA SOFTWARE JAPAN | データ連携用コネクタのプロフェッショナル

まとめ

Monacaとの愛称で言えば、私がエバンジェリストをしているニフクラ mobile backendを推したいところではあります。Firebaseは機能が他と比べて圧倒的に多いので、様々な機能を使ってアプリを作る場合には便利でしょう。

SupebaseやAppwriteはオープンソース・ソフトウェアなので、自社データベースをAPI化するという際に役立ちます。CDATAはさらに汎用的なリソースをAPI化できるので、データリソースが多様に存在する場合に便利でしょう。

ぜひこれらのサービスを活用し、皆さんのアプリ開発に活かしてください。