前回は、Monaca Localkitを使用するための基礎知識について説明しました。今回は、Monaca Localkitの基本的な開発手順について説明していきたいと思います。
Monaca Localkitでの基本的なアプリ開発の流れは、以下になります。
- Monaca LocalkitにMonacaプロジェクトを登録する。
- アプリ設定を行う。
- Cordovaプラグインの設定を行う。(Cordovaプラグインが必要な場合)
- エディターでコーディングを行う。
- Monacaデバッガーを使用して動作確認を行う。
- デバッグビルドしたアプリで動作確認を行う。
Monaca Localkitにプロジェクトを登録する
Monaca Localkitにプロジェクトを登録する場合は、ファイルメニューの
- 新しいプロジェクト
- プロジェクトのインポート
から登録を行います。登録方法については、前回の記事を参照してください。
アプリ設定を行う
Monaca Localkitへプロジェクトの登録が完了したら、アプリ設定を行います。アプリ設定を行う場合は、設定ボタンをクリックします。設定は、Monacaクラウド上で行うため、設定ボタンをクリックすると、リモート設定画面が表示されます。
左のメニューにあるアプリ設定項目から、必要な設定を行います。このアプリ設定は、後から設定しても問題ありません。設定が完了したら保存ボタンをクリックします。
リモート設定画面を閉じると、ファイル同期に関するダイアログが表示されます。Monacaクラウドとローカルでファイル同期を行う場合は、はいをクリックします。選択した処理をデフォルトに設定したい場合は、この選択をデフォルトとして今後使用するにチェックを付けます。デフォルトの設定は、Monaca Localkitの設定画面から変更することが出来ます。
Cordovaプラグインの設定を行う
対象のMonacaプロジェクトでCordovaプラグインを使用する場合は、リモート設定画面の
- プロジェクト - Cordovaプラグイン
から行います。Monacaで提供しているCordovaプラグインを使用する場合は、利用可能なプラグインから対象のCordovaプラグインを有効にします。
Monacaで提供していないCordovaプラグインを使用する場合は、Cordovaプラグインのインポートボタンからインポートを行います。Cordovaプラグインのインポートは、圧縮ファイルや、URL、npmパッケージ名からインポートすることが出来ます。
エディターでコーディングを行う
エディターを使用して実際の処理をコーディングしていきます。Monaca Localkitにエディターを登録している場合は、開くから選択することで、対象のエディターでMonacaプロジェクトを開くことが出来ます。
エディターの登録方法については、前回の記事を参照してください。
Monacaデバッガーを使用して動作確認を行う
Monaca Localkitに登録されているプロジェクトをMonacaデバッガーで動作確認する場合は、Monaca LocalkitとMonacaデバッガーをペアリングさせる必要があります。
通常、Monaca Localkitを起動した状態でMonacaデバッガーをMonaca LocalkitでログインしているMonacaアカウントでログインすると、ペアリングするためのダイアログボックスが表示されます。
ペアリングボタンをクリックすると、Monaca Localkitとペアリングします。ペアリングが成功すると、Monaca LocalkitのデバッガータブにペアリングしたMonacaデバッガーが表示されます。
Monaca Localkitの実行ボタンをクリックするかMonacaデバッガーのローカル プロジェクトに表示されているプロジェクトをタップすると、Monacaデバッガーでプロジェクトを実行する事ができます。
実行されたプロジェクトの動作確認を行い、動作に問題ないかチェックします。動作に問題がある場合は、以下の記事を参考にデバッグを行います。
デバッグビルドしたアプリで動作確認を行う。
Monacaデバッガーでの動作確認ができたら、デバッグビルドしたアプリで最終確認を行います。Monacaデバッガーは、デバッグツールのため、アプリの実行環境が、デバッグビルドしたアプリと全く同じではありません。そのため、最終的な動作確認は、デバッグビルドしたアプリで行う必要があります。
デバッグビルドしたアプリでの動作確認ができたら、リリースビルドを行い、公式ストアへの公開手続きを行います。
おわりに
2回にわたり、Monaca Localkitの基礎知識と活用について説明しました。Monaca Localkitを使用する事で、使い慣れたエディターを使用できたり、Monacaでは対応できないバージョン管理システムを利用できる等のメリットがあります。Monacaの利用環境にあわせて、MonacaクラウドIDEとMonaca Localkitを使い分けてみてください。