Monacaは、Cordova Android 14.0.1 のサポートを開始しました。このバージョンでは Target SDK が APIレベル35(Android 15) に引き上げられ、Android 15 上での動作検証や最新機能への対応が可能となります。
Android 15 と Edge-to-Edge 表示
Android 15(APIレベル35)では、アプリがステータスバーやナビゲーションバーまで画面を広げる Edge-to-Edge 表示がデフォルトで有効になります。
ただし、Cordova Android 14 以降 では、Cordova 側の既定動作として Edge-to-Edge がデフォルトで無効(opt-out) になっています。これは既存アプリの表示崩れを防ぐための措置です。必要に応じて、設定を変更することで有効化できます。
Edge-to-Edge を有効にする方法
Cordova Android 14 以降で Edge-to-Edge を有効化するには、config.xml
に次の設定を追加します。
<platform name="android">
<preference name="AndroidEdgeToEdge" value="true"/>
</platform>
この設定を追加すると、Android 15 以上の端末でシステムバー下まで描画領域が広がります。
Cordova Android 14.0.1 の利用方法(Monaca)

- プロジェクトを開く
Cordova 12 系以上のプロジェクトでのみ Android 14.0.1 を選択できます。 - ビルド設定を開く
画面上部のヘッダーメニューから「ビルド」→「ビルド環境の設定」をクリックします。 - Android バージョンを選択
「Android」タブを開き、バージョン一覧から「14.0.1」を選択します。
上記の手順で、Cordova 12 系プロジェクトにて Android 14.0.1 を利用可能です。
Monaca デバッガーの対応状況
Google Play 版 Monaca デバッガー も、Cordova Android 14(APIレベル35) に対応した最新版が公開されています。
Monaca デバッガーは既定で Edge-to-Edge が無効化されており、AndroidEdgeToEdge
設定を付けても動作しません。必要に応じて実機での動作確認をおすすめします。
今後の注意点
- Android 16(APIレベル36)以降では、Edge-to-Edge の 無効化(opt-out)が不可になります。つまり、常に全画面表示が強制されます。
- ただし、Android 15 以前の端末では、これまでどおり無効化設定が有効です。