Monacaで作成するアプリが、Cordova6.5を利用できるようになりました。
Cordova 6.5対応により、Android Nougaへの対応、iOS 11への対応、その他、iOSライブラリ管理ツール「CocoaPods」のサポート、Swift3により作成されたプラグインがMonacaにて利用可能となりました。
Monacaでの今後の新規作成プロジェクトは、Cordova 6.5となります。また、個人向けプラン(Freeプラン/Proプラン)においては、旧バージョンのCordova5.2のご利用ができなくなります。
Androidに関する更新内容
- Cordova Androidプラットフォームが、「5.1.1」から「6.2.3」にアップデート(APIレベル25)
- Android 4.1以降をサポート
iOSに関する更新内容
- Cordova iOSプラットフォームバージョンが、「4.2.0」から「4.4.0」にアップデート
- Xcodeバージョンが、「7」から「8」にアップデート
- iOS 9以降をサポート(iOS 8は対象外となります)
記事公開時、「従来どおりiOS 8以降をサポート」と記載しておりましたが、誤った情報でした。
正しくは上述の通り、Cordova 6.5からはiOS 8は対象外となっております。
ご迷惑をお掛けしたユーザーの皆様に深くお詫び申し上げます。
既存プロジェクトのアップデート方法
既存のプロジェクトをアップグレードする場合は、下記の手順にて実施してください。
※ プロジェクトアップデートでは、各プラットフォーム要件の変更とプラグインの更新が行われるため、アプリの動作に影響がでる可能性がございます。
- アップグレードする対象のプロジェクトを開く
- ヘッダーメニューの「設定」をクリック
- 「Cordovaプラグインの管理」をクリック
- 下の図の「6.5.0にアップグレード」をクリック
Cordova6.5のセキュリティ強化について
Cordova6.5では、以前のバージョンに比べてセキュリティが強化されています。
そのため、アプリへの制約が以前より厳しくなっています。6.5以前のバージョンで動作していた機能が、6.5では動作しない可能性があります。
アップデートにより動作の挙動が変わった場合は、まず「CSP(Content-Security-Policy)」を下記のように緩めていただくと動作する可能性がありますので、お試しください。
CSP (Content-Security-Policy)
<meta http-equiv="Content-Security-Policy" content="default-src * data: gap: https://ssl.gstatic.com; style-src * 'unsafe-inline'; script-src * 'unsafe-inline' 'unsafe-eval'">
その他の注意事項
プロジェクトのダウングレードについて
アップデートしたプロジェクトは、以前のバージョンにダウングレードできません。
アップデート時に自動で前のバージョンのバックアップが作成されますので、そちらをご利用ください。
ストア版デバッガーでの警告について
Cordova 6.5に対応したデバッガーはバージョン6.5.0となります。
デバッガーが搭載するCordovaバージョンとプロジェクトが利用するCordovaバージョンが異なる場合、正しくアプリケーションが動作しない可能性があります。既存のプロジェクトをデバッグする場合はカスタムビルドデバッガーをご利用ください。