Monaca UGは、Monacaユーザにとって役立つ情報をシェアし、ユーザー同士の交流を深めることを目的としたコミュニティです。2017年の東京での立ち上げ以来、大阪、岡山、大宮と4都市で開催されています。東京はすでに5回目を迎えました。
今回はそんな Monaca UG TOKYO #5 のレポートをお送りします。今回は富士通クラウドテクノロジーズ社(西新宿 ※当時。現在は東銀座に移転しています)での開催です。

FOODeliver の開発事例 by タンバリン 牧野さん

FOODeliverは国連WFP協会のアプリで、世界各地で発生している食糧危機について学び、飢餓をゼロにすることを目指しています。
アーキテクチャが特徴的で、Salesforce/Heroku/Monacaという組み合わせになっています。

元々はスマホのアプリ内でそのまま寄付できる仕組みにしたかったとのことですが、Appleの審査上、寄付は難しいとのことでアプリからWebページに飛ばしてそこから寄付を行う形になっています。開発期間は約4ヶ月、開発に携わった4名全員がアプリ開発経験無しの状態からスタートしたとのことです。

国連に関わるアプリがMonacaで作られているというのはかなり誇らしいですね。

Cordova 5から7へバージョンアップした話 by アイル 谷口さん

アイル社では人材会社用のチャットアプリCROSS TALKを作っています。元々Cordova5ベースのMonacaアプリだったものを、最新の7系にバージョンアップした際の苦労を語ってもらいました。

一番大変だったのはプラグイン対応だそうです。元々のプラグインに手を加えてしまった部分があり、Cordovaをバージョンアップしたことで動作しなくなってしまったとのこと。修正に3ヶ月近くかかり、アプリを一から作り直すレベルで工数がかかってしまったと仰っていました。

バージョンアップによって、iPadにアプリをインストールするとアイコンが非表示になる問題などもあったそうで、Cordovaのバージョンアップ時には注意が必要そうです。

Monacaによる開発実例 by JMAS 早川さん

JMASの早川さんからは自社のアプリ開発事例を二つほど紹介してもらいました。一つはニフクラ mobile backendを徹底活用したという情報表示アプリです。管理者はニフクラ mobile backendの管理画面でデータを操作して、アプリはそれを表示するだけといった形でした。使っているのはデータベース相当のデータストア、ファイルストアそしてプッシュ通知とのことです。

もう一つはビーコンを使った事例でした。Beacapp SDKというビーコン用のSDKを利用して作られています。ビーコンを検知するとローカルプッシュによって通知が表示される仕組みです。極力ビルド回数を減らして開発の高速化を図ったとのことでした。

LT

FROSK仲井さんのLTでは、クラッシュ解析サービスSmartBeatの紹介がありました。
先日SmartBeatはCordovaプラグインをリリースし、Monacaでも使えるようになりました。そこで事例を増やすためにコミュニティを通じてテスト利用してくれる人を募っていました。こういった横の繋がりが生まれるのもコミュニティならではですね。


勉強会の後は懇親会が行われました。
Monaca UGは日本各地で定期的に開催されています。Monacaをすでに使っている人はもちろん、これから使っていこうと思っている方や、興味があるだけという方の参加も歓迎です。

公式サイトもありますので、ぜひこちらで情報をチェックしてみてください!

Monaca UG