Monaca UGは、Monacaユーザーにとって役立つ情報をシェアし、ユーザー同士の交流を深めることを目的としたコミュニティです。2017年の東京での立ち上げ以来、大阪、岡山、大宮と4都市で開催されています。大宮は毎回土曜日の午後に開催しており、今回で開催2回目です。

今回はそんな Monaca UG OHMIYA #2 のレポートをお送りします。前回と同じく大宮駅すぐそばのナナエフさんにて開催しました。

ロケット大島さん

大島さんは、2本のアプリのリリース経験を元に、アプリをストアに公開する際の苦労話を語ってくれました。
1つ目のアプリは 4タイプ判定テスト という性格診断アプリです。最初のバージョンはjQuery Mobileで作られており、バージョン2はOnsen UIで作られています。元々は『人生の法則』という電子書籍の販促を目的として開発されたそうです。

もう一つは シンプル金種計算 です。金額を入力すると、金種(500円、100円など)の枚数を表示してくれます。画面はBootstrapで作られています。ハイブリッドアプリ内でBootstrapが利用できるのか、広告を表示できるのかといった検証目的で開発されたそうです。実際、どちらも特に問題なく利用できているとのことでした。

リリースを経験した感想は「とにかく手続きが面倒」だそうです。Google Play管理画面のUIが変更されるペースが早いようで、ネット検索で調べた情報は古いケースが多く、調査がとても大変だったとのこと。

また、アプリは公開したら終わり、ではありません。OSのバージョンアップへの追従や、規約の変更への対応も必要です。
さらにMonacaアプリの場合はCordovaのバージョンアップ対応も必要で、バージョンが古いまま放置するとストアから削除されてしまう可能性もあるとのことです。

最後に、「つらい事も多いけれど、アプリをリリースできた時はとても嬉しかった」と語る姿が印象的でした。

ナナエフ吉田さん

吉田さんが紹介したのは、マイ広報誌 という自治体の広報誌を閲覧できるWebサイトのアプリ化事例です。自治体ごとにアプリを分けて作っているので、すでに 25を越えるアプリ がリリースされています。
アプリはすべて同じ作りではなく、自治体ごとに微妙な違いがあり、単純なテンプレートで対応できていない部分も多いのだそうです。

コンテンツはWordPressで運用しているそうですが、これは自治体の担当者が直接編集している訳ではなく、ナナエフ社にて代行しているそうです。コンテンツは担当者からメールなどで送られてくるそうですが、場合によっては手書きで送られてくるケースもあるらしいです。致し方ない部分もあるのかもしれませんが、運営が大変そうでした。
しかし吉田さん曰く、運用で一番大変なのはプッシュ通知の証明書を更新する作業なのだそうです。

他にも現在位置を起点として、今すぐ泊まれるホテルを探す Stay Now! というアプリや、同様に喫煙できる場所を探せるスモーキングナウというアプリも作られているそうです。

LT

LT一人目は星野さん。指紋認証プラグイン、cordova-plugin-keychain-touch-id の紹介をされました。このプラグインを使うことで、Touch IDベースの認証が簡単に作れたということです。

LT二人目の生形さんは、新しくなったMonacaのクラウドIDEを紹介されました。Angular/React/Vueといったコードのトランスパイルが必要なプロジェクトもクラウドIDEで開発できるようになったとのです。また、ターミナル機能を使って任意のLinuxコマンドを実行したり、Git操作を行ったりするデモを見せてもらいました。


終了後は同会場で懇親会が行われました。十数人で開催されている小さな会なので、みんなテーブルに座ったまま和気あいあいと話ができました。土曜日の昼間ということもあり、仕事を気にすることなくリラックスした雰囲気の中で話せるのがMonaca UG OHMIYAの特色といえるでしょう。

Monaca UGは大宮の他、東京や大阪、岡山でも開催されています。ぜひ皆さんの近くで行われているイベントに参加してください!
Monaca UGには公式サイトもありますので、ぜひイベント情報をチェックしてくださいね。

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