岡山はMonacaの開発パートナーでもあるピープルソフトウェア社のお膝元になります。UG立ち上げ以前から「Monaca祭り」という社内勉強会を開催されるなど、Monacaアプリ開発に対する熱量がとても高い会社さんです。今回Monaca UG OKAYAMAを立ち上げる上でも活動の中核を担っておられます。
記念すべき第一回目の岡山UGでは、あいにくの天気にも関わらず20名以上の方が参加してくれました。
なお、当日撮影した動画をFacebookに投稿しています。
Monaca UG OKAYAMA #1 - Togetterでも当日の様子がおわかりいただけるかと思います。
ロゴができあがりました!
ついにMonaca UGのロゴができあがりました!モナカの中でにやりと笑う、可愛いあんこがキャラクターになりました。こちら、ピープルソフトウェアさんのデザイナーの方による作品です!
今後のUGで積極的に配っていきますので、ステッカーが欲しい方はお近くのUGにご参加くださいね!
まずは乾杯から
今回は飲食ありでのスタートになりました。満員御礼の中、乾杯ではじまりです。
LT開始
そして乾杯の後はLTが開始しました。まずはアシアル塚田さんよりアップデート情報について(動画26分くらいから)。
Monaca IDEのDockerコンテナ対応など、今後リリースされる予定の機能発表がありました。
また、Monacaアプリ開発者向けのアンケート結果が発表されました。詳細はMonacaをご利用のアプリ開発者の皆様の利用技術・ツールに関するアンケートレポート | モナカプレスで確認できます。
Vue.jsについて
次にピープルソフトウェアの岸野さんからVue.jsの特徴について(動画38分くらいから)。
岸野さん:
Monaca + Onsen UI + Vue.js による開発事例として、会津若松周遊アプリなどがあります。
Vue.jsは他のビューフレームワーク(Angular/Reactなど)に比べて学習コストが低いことがメリットです。
大きな特徴としてはコンポーネント指向とリアクティブという概念があります。
コンポーネント指向とは、HTML/JavaScript/CSSのセットを独自タグとして定義してコンポーネントを作り、そのコンポーネントの組み合わせでUIを作っていく考え方のことです。
そしてリアクティブとは、一部の変更が他の部分まで含めて伝搬する仕組みのことです。Excelで数値を変更すると再計算が行われて数式の結果が更新される仕組みをイメージするとわかりやすいでしょう。
実際に使ってみた感想として、デバッグのしづらさがありました。ソースマップの生成に時間がかかってしまうのも辛かったです。
専門学校でMonacaを使ってみた
妹尾さんより専門学校でMonacaを使ってみた事例について(動画52分くらいから)。
妹尾さん:
元々授業ではEclipseやAndroid Studioを使っていましたが、環境のセットアップに時間がかかったり、学校のPCはそこまでスペックが高くないため動作が重たくなるという問題がありました。また、学生の多くがiOSユーザであったためにシミュレータでしか試せないことも悩みでした。
Monacaであれば環境セットアップがいらず、すぐに開発がはじめられるため導入を決めました。プロジェクト共有することで教諭が学生の進捗を管理できたり、デザインも簡単できるのが良い点だと思います。
HTML/CSS/JavaScriptの授業はすでに実施していたので、それらの技術を使ってアプリ開発できるのも良いですね。要望としては学生向けのEducationプランでもCordovaプラグインを使った開発ができるようになると嬉しいです。
NCMBとPusherでリアルタイムチャットを作ってみた
ニフクラ mobile backendエバンジェリストの中津川さんより(動画1時間15分くらいから)。
中津川さん:
NCMB(ニフクラ mobile backend)には残念ながらリアルタイムにデータを送受信する機能がありません。Firebaseにはその機能が標準搭載されているので、リアルタイムチャットアプリなどを作ることができます。それが羨ましかったので今回はPusherというリアルタイム通知サービスとNCMBを組み合わせてみました。
MonacaではWebSocketを使うことでPusherのイベントを購読できます。そしてNCMBへのデータの書き込みとPusherへのデータ送信を行います。その際、NCMBではPusher向けのライブラリを提供していないので、自分でゴリゴリ書いて実装する必要があります。足りない部分は多いですが、実装はできないことはなさそうです。
Raspberry PI × Monaca
最後はピープルソフトウェアの末房さんより、Raspberry PiにAndroidThingsをインストールしてみた話動画1時間25分。
末房さん:
AndroidThingsはマイコン向けのAndroidです。Androidなので当然Monacaアプリをインストールすることもできます。今回はNFCセンサーと組み合わせて動くアプリを開発しました。
NFCモジュールのコードはオープンソースとして公開されているので、それを薄くラッピングしてCordovaプラグイン化しています。NFC以外にも各種センサーのAndroidThings用SDKは公開されているので、Cordovaプラグイン化すればMonacaでも使えるようになります。
MonacaだとHTMLでUIが使えるので見栄えの良いIoTアプリが簡単に作れます。現状ではカスタムデバッガーがAndroidThingsに対応していないので開発が多少大変ですが、今後に期待といったところでしょう。
LTが終わったところで懇親会になりました。皆さん、技術やビジネスなど様々な話で盛り上がっていました。
Monaca UG OKAYAMは今後も定期的に開催してきますので、ぜひご参加ください!
また、岡山に限らず東京、大阪、大宮などでも立ち上がっています。皆さんの地域でもぜひMonaca UGを立ち上げませんか?